パソコンの買い方
ホームページを快適に作成するための環境は、ウェブを快適に利用する環境と同じです。長年ウェブ制作に携わり、何台もパソコンを買い換えてきた経験から、パソコンの選び方のヒントをご紹介。
パソコンと他の電気製品の違い
パソコンは他の電気製品と違って、市販されている部品とソフトウェアの組み合わせです。例えばエアコンなんかは、部品だけで買うことは無いですし、ソフトウェアも通常その機種のために開発された専用のものです。
パソコンは、全体を制御する部品のCPUや情報を記録保管するハードディスクも、パソコンを動かすための基本ソフトのオペレーションシステムもそれ単品で購入できます。なので、パソコンの価格はその部品とソフトウェアの価格もわかるので、原価がほぼバレバレというあまり他に類を見ない変わった商品です。
パソコンの価格は、製造コストや市場のニーズ以上に、販売する側のマーケティングできまっている要素が大きいです。
パソコンを構成する機械部品やソフトウェアは普及すれば、それで製造コストが下がり、パソコンが値下がりするかっていうと、そうじゃなくて、その間に新しい技術が登場して、その技術を取り込むことによって、価格を維持し市場の大きさを維持しようという力が働きます。パソコン市場は既に成熟市場で、かつてのように大きな成長は見込めないからです。
ちょっと前まで100GB程度のハードディスク装備が普通だったのが、今では500GBや1TBの容量のハードディスクが常識になっています。現実にそんな大容量のハードディスクが必要かどうかにはあまり関係ありません。ただちょっと前の100GBのハードディスクと今の1GBのハードディスクも殆ど価格は同じです。
結果、技術の進歩に関係なく、パソコンの市場価格は、最廉価機種が5~7万円程度、メーカーの売りたい中心価格帯は10~12万辺り、なんだかんだとオマケのついた高級機種が15~20万程度といった構成は長年変わっていないと思います。
予算は7万円でOK
しかしながら部品やソフトは同じ価格でもグンと機能がアップしているので、高額機種の優位性はどんどん小さくなっていると思います。つまり余程特殊な目的でもない限り、パソコンは安いので十分ということになります。
ノートパソコン、デスクトップ、いずれでも、5~7万円で十分だと思います。ちなみに今この文章を書いているパソコンは、2年程前に購入した約5万円のDell製品(Windows7 64bit込)+2万円位のBenqのモニタですが、極めて快適です。
たぶん今から5年後でもやはりオススメパソコンは7万円のままだと思います。
ノートパソコンかデスクトップパソコンか
最近パソコンを購入される場合、ノートパソコンが主流のようですが、自宅やオフィスでの利用は圧倒的にデスクトップが使いやすいと思います。
- まず画面が大きくて使いやすい。フルHDの解像度等の広い画面の快適は、一旦慣れてしまうと、小さな画面でパソコンを使う気がなくなります。いくつもの画面をカンタンに切り替えられるし、文字は読みやすい、動画や画像の迫力も違います。ノートパソコンも高価格の機種では高い解像度のものがありますが、ピクセル自体が小さく、画面は小さいです。
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キーボードが打ちやすい。ノートパソコンはキーボードのキー自体が小さく打ちづらいです。誤入力の原因にもなります。テンキーは別に揃えないとない場合も多く、快適に文章を作成するにはやはりデスクトップパソコンです。
それとキーボードと本体が一緒なので、キーボードが熱くなります。長時間の操作は辛くなります。 - 画面操作の基本はマウス。もちろんノートパソコンでも外付けでマウスを利用できますが、キーボードの手前に設置された、トラックパッドとかいうポインティングデバイス、あんな使いづらいものはないと思います。イライラするだけですのでやめましょう。
タブレットPCもオススメ
携帯性が必要であれば、ノートパソコンよりも最近急成長しているiPadなどのタブレットPCがオススメです。画面からの直接入力はとても直感的で分かりやすく、マウス操作の苦手な高齢者の方や、ローマ字入力をまだ学んでいない子供たちにも最適です。
普通のノートパソコンと殆ど変わらないことができます。オフィスソフトがない?そういう込み入った操作は、外出先ではGoogleドキュメント等で必要最低限の作業をウェブを活用し、後は自宅やオフィスに戻ってから、じっくりと間違いのないようにデスクトップで作業する方法がオススメです。
機種によってはパソコンのようにあれができない、これができない、といったことがありますが、専用のアプリを利用することで概ね代替手段が整うはずです。
必要になった時に、待たされずに、すぐさま使えることも大きいですね。
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