PC/AT互換機

IBMパソコン、PC/ATを標準としたその互換性のあるパソコンのことで、現在のパソコンにおいてもその基本的なコンセプトが引き継がれています。

PC/ATではその技術仕様が公開され、CompaqやDellといった競合他社にも採用され、台湾メーカーから高品質で低価格な部品が供給されるようになり、一方表計算ソフトLotus1-2-3をはじめ、多くのソフトウェアもハードウェアに関わらず共通して利用できるようになりました。

IBMがPC/AT互換機上でソフトウェアで日本語処理を行うオペレーションシステムDOS/Vをリリース、このためPC/AT互換機はDOS/Vパソコンとも呼ばれ、それまでのNEC PC9800シリーズの牙城を崩すこととなります。

これにより、パソコン市場では劇的に激しいマーケティングが開始されることになり、それ以前には20万円以上したパソコンが12万円代で購入できるようになりました。1993年のコンパックショックです。

そしてパソコンは秋葉原や日本橋の専門店だけでなく、イトーヨーカドーやダイエーでも買える商品に変化していくのでした。