パソコン通信

インターネットが普及する以前、パソコン通信と呼ばれるネットワークがありました。インターネットのように世界中のネットワークを結ぶものではなく、運営者のサーバーを通じて利用者のパソコン同士だけが接続されたネットワークです。

アナログの電話回線に、低速のモデム、あるいは音響カプラーとパソコンを接続しダイアルアップ接続をします。イマドキの光回線と比べると、接続速度は1/1000以下といったところで、扱えるデータは基本的にテキストデータだけです。

大手のパソコン通信サービスとしては、富士通系のニフティサーブ、NEC系のPC-VAN、IBMのPeopleなどがあり、松戸市だけのネットワークとか、ローカルなパソコン通信も多数ありました。

コンテンツのメインはフォーラムと呼ばれるいわば掲示板で、主に共通の趣味の仲間同士のフォーラムが活況を呈していました。ちょうど地元にJリーグチームができ、自分もニフティサーブ内のサッカーフォーラムに参加、さらにその中の柏レイソル部屋にはずいぶんお世話になり、友達もたくさんできました。

ネットワーク上での情報のやりとりから実際に会うことに至ることも多く、これが今も使われるオフ会の語源です。

インターネットの登場で、しばらくはインターネットへの入口としてパソコン通信が利用される次期を経て、今はその姿を消してしまっていますが、上述のサービス業者の多くはその後インターネット接続サービスプロバイダーに進化しています。