文章の構造化

HTMLの項で書いたように、ウェブサイト/ホームページを構成するHTML文書ファイルとは、文書のタイトルや見出し、段落、箇条書き、部分的な強調、などの要素に分け構造化した文書です。

段落や箇条書きのように人が読みやすくする要素だけでなく、メタタグといって、文書の文字コード設定や言語設定、検索エンジンや他のウェブサイトに文書の概要を知らせるための要素もあります。

メタタグについては、Drupalや関連モジュール自体が提供するしくみや、上町ウェブ製作所制作のテンプレートにより文章から自動的に抽出し作成されます。例えばページタイトル、<title>要素は、文章のタイトルとウェブサイト名を抽出します。このページの場合、文章のタイトルが「文章の構造化」なので「文章の構造化 | 上町ウェブ製作所」となります。

このような自動的に生成される部分は、システムで最大限の工夫をしますが、文章自体は、作成者が文章の構造化を意識しながら作成することが大切です。


ホームページの文書作成はワープロソフトで文書を作るのとちょっと違います

ウェブサイト/ホームページの文章は、そのページの出力(見た目)だけでなく、他のサイトや検索結果にも反映され、元のページの出力と異なる場合があります。そこでは、本文自体のマークアップが削除されて出力されたり、マークアップが残っていても文字サイズや出力ページの幅が異なることになります。

よく見かける例としては、文字位置を右寄せにしようとして、スペースで位置を調整している場合があります。そのページでは右寄せになっていたとしても、他のサイトにフィードされると、変な空間だけが空いてしまい、読みにくくなってしまいます。

文字位置を右寄せにする場合は、text-align:rightという設定を行います。上町ウェブ製作所制作サイトでは、編集画面の本文欄で対象部分を選択し、右寄せのボタンを押すとこの設定が反映されます。これで、他サイトにフィードされた場合、そのサイトがマークアップも反映していれば右寄せになり、マークアップを削除していても、余計な空間は生じなくなります。

さらには、文章自体の起承転結といった文章の流れを意識することも重要です。他サイトのフィードや検索結果は、文章の冒頭部分だけがフィードされる場合が多いです。このため文章の冒頭部分に続きを読みたくさせるような、記述が必要になります。

ウェブが一般化し、自分の文章が人に見られる機会がグンと増えました。文章作成をたくさんこなして慣れていただき、読みやすい文章、読みやすいウェブサイトを作り上げていただきたいと思います。