ガラケー
ドコモの2013年夏モデル、やっぱりガラケーが1点もありませんね。よくみると1年前のモデルのカラーバリエーションが発売されたりしているようですが、春モデルもスマホばかりだったので最新のガラケーは2012年冬モデルということになります。
なかには「シンプルUI」とかいって、ガラケー風のユーザーインターフェース搭載をウリにしているものもあるのですが、それがBlueTooth、何に使うのかよくわからない赤外線通信、おサイフケータイ、ワンセグ、テザリング、しゃべってコンシェル、等々「全部入り」だそうです。
シンプルさと高機能という相反するコンセプトが入り乱れ、どんなユーザーをターゲットにしているのか、さっぱり分かりません。「全部入り」のこってりつけめんと、あっさり塩ラーメンがハーフアンドハーフになってるような感じです。
これまでガラケーは消えてなくなっていいのでは、と思っていたのですが、最近考えが変わりました。電話を受ける場合、スマホだと、画面のスリープ状態の解除と、受信のソフトウェアボタンの操作の2回ボタン操作は避けられないですが、ガラケーだと1回で済みます。
電話としての話しやすさもバナナ型というか、グリップしやすい折りたたみ式のケータイの形状は、親指と小指を立てた状態が電話のポーズであるように、電話をするのに人間工学的に無理がないと思います。
スマホへの販売シフトは、どう考えてもパケット通信料による売上げアップ狙いでしょうね。ネットをそれほど利用しない人からも月額固定でパケ代とっちゃおうというのがミエミエです。
ガラケー(らくらくホン)を使ってる80代の母親にもスマホ、と思っていたのですが、スマホにすると電話代が上がる、ということは本人も既に理解していました。
母親にもネットを活用してもらいたいのですが、なら、スマホ以外の方法もあるはずです。
年配の友人が、ガラケー、iPod Touch、7インチタブレット、モバイルWiFiルーターを持ち歩いていました。極めて優れた選択だと思います。
iPod Touchと7インチタブレットの両方は要らないかもしれませんが、これがノートPCであっても、いつでもどこでもネットに繋げられる訳です。モバイルWiFiルーターがあるのでiPhoneじゃなくてiPod Touchで済みます。パケ放題利用料とモバイルルーター利用料はほぼ同じようなもので月額4000円くらいですよね。
常に少なくとも3つのデバイスを持ち歩くことになるのと、その充電が面倒になるデメリットと、どこでもWiFi接続できるメリットの比較ということになります。
さらに、自宅でのネット接続もモバイルルーターにしてしまえるのであれば、光やADSL接続の料金、プロバイダ利用料も節約できることになります。
以前WiMax付のスマホがauから発売されていますが、新製品は非対応になっているようです。WiFiよりLTEで稼ぎたいというのが通信キャリアの思惑のようです。
月々の通信費が家計の大きな負担になってきています。世間に惑わされずに、ガラケーの再活用も視野に入れ、賢い選択をする必要がありそうです。
©Uemachi Web Factory